
現在の研究でごまの健康効果が抗酸化物質にあるということが判明しています。
その抗酸化物質とは「ゴマリグナン」です。ゴマリグナンには6つの抗酸化物質、セサミン、セサモール、セサモリン、セサモリノール、セサミノール、ピノレジモールからなる集合体です。
人が歳を追うごとに老化する理由の一つに肉体の酸化があります。
酸素を取り込み、エネルギーに変える際に副産物として生まれる活性酸素が細胞を傷つけ、それが老化の原因となっています。
その活性酸素が最も多く発生しているのが肝臓です。
肝臓にはもともと活性酸素を除去する機能が備わっていますが加齢とともにその機能が減少します。タバコやお酒、高脂肪食、ストレスなどが原因で活性酸素が多くでてしまう現代人の生活がより肝臓の機能低下を進めてしまっています。
肝機能が低下すると身体に老廃物が溜まるために、疲労物質の蓄積による疲労感や肌荒れ、運動しても痩せない身体になります。
老化を引き起こす大きな要因は、肝機能低下です。逆にその肝機能を改善できれば肉体の若返りにつながることになります。

老化を防止するには抗酸化物質を食べ物から摂取することが必要です。
抗酸化物質は大きく2つに分けられ、それぞれ役割、有効な効果を発揮する場所が違います。。
その2つは、水溶性抗酸化物質と脂溶性抗酸化物質です。
水溶性抗酸化物質は、血管内の活性酸素を除去する働きをするもので、細胞の奥まで浸透しにくい性質をもっています。代表的なものは以下の通りです。
- カテキン(緑茶、お茶)
- アントシアニン(ブルーベリー、ぶどう、赤しそ)
- ビタミンC(ピーマン、パセリ、レモン)
脂溶性抗酸化物質は、血管内の活性酸素を除去し、さらに細胞内に入り込むことができるもので、細胞の奥でも効果が期待できる性質を持っています。代表的なものは以下の通りです。
- ビタミンE(アーモンド、とうがらし)
- βカロテン(にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー)
- ゴマリグナン(ごま)
しかし、ビタミンE、βカロテンは血管内でほとんど使われてしまって細胞内に到達したときは、かなり弱体化してしまいます。ところが、ゴマリグナンは血管内では姿を変えていて活性酸素は攻撃せず、無傷のまま肝臓の細胞内に入ることができるのです。ゴマリグナンは肝臓内で100%の力を発揮します。つまり、ゴマリグナンは肝臓内で直接働く唯一の抗酸化物質であると言えるのです。
※()内は成分が含まれる主な食品